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  • 2022.10.24
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数年先の未来を見る『ハワイ研修2022』

院長の西村です。

今年のシルバーウィークに1週間のお休みをいただき、副院長とハワイ研修に参加してきました。ハワイの知人の協力のおかげで、数軒の歯科医院に見学に行くことができ、たくさんのことを学び感じてきたので、その一部をこの場を借りてご報告させていただければと思います。

<今回の研修の目的>
ハワイはアメリカの中でも少し田舎の州にはなりますが、日本の数年先の歯科医療がそこにあります。私たちは海外の歯科医療を定期的に学ぶことで当院に来られる患者さんへ進んだ歯科医療を提供するというフィードバックをしていきたいと思っています。

 

<海外研修参加の背景>
20年近く前、まだ「予防歯科」と言うものが全くと言われていいほど日本で行われていませんでした。北欧やアメリカを中心に「歯を治療するよりもまず予防が大事」と言う考え方を実践していたアメリカや北欧からの情報を、当時の自分は日本にいながら苦労して学んでいました。しかし、なかなか情報が伝わってこず困っていたところ、倉治ななえ先生と言う予防歯科のメンターに「西村先生、思い切って本物見た方がいいよ」と背中を押していただき、2002年そして2005年に参加した研修がフィンランドのトゥルク大学予防歯科研修となります。
当時のけやき通り歯科・矯正歯科の規模としてはちょっと目が飛び出る位の費用がかかり、心配性の私はとても心配しながら行ったのですが、結果的に今当院に来てくださる多くの患者さんに歯を守る予防歯科を提供できていると考えており、そのご縁に感謝をしています。このように、自分が感じるに数年から10年ほど日本より進んでいる歯科医療が欧米にはあり、私たちはできるだけ海外に出て定期的に学んでいます。

 

<本研修の学び>
今回は特に、アメリカではブラケット矯正治療よりもかなり一般的になりつつあるインビザライン矯正治療、そしてGP(一般歯科医)と専門医との連携、アメリカの歯科衛生士さんの役割などを学んできました。その中でも特にインビザラインに関しては、歯科医院にあまり来院する事はなくても治療が進めることができるオンラインでの治療がかなり進んでおり、これは患者さんにとってとてもメリットがあると感じました。現在その方法を当院に導入できないか検討中です。

引用:デンタルモニタリング公式サイトより

 

 

また今回ホノルルのK先生と食事をしたときにお話を伺ったのですが、
「日本人はなんでこんなに歯並び悪い人が多いの?アメリカでは歯並びが悪いとだらしないとか、性格がいい加減だろうとか、とても貧乏なんじゃないかと言うふうに思われるから、就職にも影響するしみんな頑張って矯正をしています。なぜ日本では一般的じゃないの?」と言うようなことを聞かれました。(ちなみにK先生は日系アメリカ人で日本語が流暢です😊)

 

この問いに対して私は以下のように答えました。
「毎年中学校に検診に行っていますが、最近は矯正をしている子がかなり多く、日本でも徐々にそれが当たり前の世の中になりつつあると感じています。おそらくアメリカのように歯並びで性格を判断されたり、就職などに大きな影響がある、そういう時代が日本にも遠くない将来やって来るのかもしれません。」

さらにK先生から「ハワイに働きに来ている日本人とその家族の方は痛みがあったり何かあったときに歯医者さんに来て、治療が終わって、他の皆さんと同じように定期的に半年に1度程度の予防メンテナンスに来てくださいと言うのだけれどもなかなか伝わりません。どうしてなんでしょうね?」と言われました。私は「徐々に日本でも予防歯科が歯の治療の前にとても大事だということが理解されつつあると思うし、当院ではそういうことをここ20年近くやっています。」と言うことをお話しさせていただきました。

K先生とハワイと日本の違いや当院の取り組みの現状などについてディスカッションできたことはとても有意義な時間となりました。

 

<さいごに>
今回日本の中にいるだけではなかなかわからない世界の常識が知ることができ今回もとても良い研修となったと思っています。私と副院長が1週間程度お休みいただき患者さんへはご迷惑をかけしたこともあるかもしれませんが定期的にこのように海外に学び、皆様にフィードバックを行い、当院の歯科医療をさらにバージョンアップしていきたいと考えております。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

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