よくあるご質問
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歯科診療の疑問にお答えしますAnswers questions about dental practice
「矯正治療はいつスタートすればいい?」
「インプラントはどれくらい持つ?」
「ホワイトニングに痛みはある?」
歯科診療について、疑問をお持ちではありませんか?
こちらでは、熊本市南区田迎の歯医者「けやき通り歯科・矯正歯科」に日々寄せられる、さまざまなご質問と回答を紹介します。
もっとくわしく知りたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
子どもの矯正について
できるだけ早い方がよいため、気になる症状がありましたら一度ご相談ください。
個人差はありますが、早く治療を開始すれば1~2年でバランスのとれた歯並び、口元、顔つきになり、呼吸器機能も改善される方が大半です。
最初の装置を装着するまでは1~3週間に1回程度、装着後の調整は1~3か月に1回程度です。
個人差はありますが、むし歯のようなズキズキする痛みではなく圧迫感があることが多いようです。しかし、その症状も数日でなくなります。
装置を装着した直後には食事や会話が不自由に感じることもありますが、数日で慣れます。
大人の矯正について
大人の場合、基本的にいつから始めてもOKです。
ただし妊娠中はつわりがあって、あまりブラッシングできないことからむし歯のリスクが高まるため、避けた方がいい場合もあります。また歯周病にかかっている方はすぐに始められないこともありますので、一度ご相談ください。
大人の場合、子どもに比べると骨が硬く、痛みが出やすい傾向はあります。
ただし痛みの感じ方には個人差がありますので、一概にはいえません。また、むし歯と違ってずっと痛いわけではなく、治療後2~7日くらいの間、食べるときに痛むという程度の方が大半です。
歯並び、年齢によって異なりますが、大人の場合、月1回程度の来院で2年半~3年ぐらいかかります。
最初の装置を入れるまでは頻繁に来ていただくことがありますが、装置が入った後は1~3か月に1回程度となります。
装置を装着した直後は食事や会話が不自由に感じることもありますが、数日で慣れます。その後は日常生活にあまり支障はないでしょう。
インプラントについて
かなりの費用がかかりますから、「一生持つだろう」と思われる方も多くいらっしゃいます。しかし、現在のところ残念ながら必ず一生持つとはいえません。
というのもスウェーデンで、ブローネマルクシステムという現在の形のインプラント治療が初めて行われた患者さんについて、4本のインプラントのうち1本は、その方がお亡くなりになるまで43年機能しました。ただ、残りの3本は入れ替えられています。つまりもっとも長く持ったインプラントは43年使えましたが、残りは早く失ってしまったということです。
人生100年時代、50歳で入れたインプラントが100歳まで持つか? それはなかなか難しいといえるかもしれません。それでも現在では材料、技術の向上により、ほかの治療に比べても予知性が高く、確立された信用のおける治療法の一つといえます。
そしてインプラントを長持ちさせるためには、治療終了後の定期的な検診とホームケアなどのアフターケアが欠かせません。けやき通り歯科医院では、定期的なメインテナンスをお受けになることを条件に5年保証をお付けしております。メインテナンスは、多くの場合3~6か月おきです。
インプラント自体はかなりの期間持ちますし、とくに清掃と噛み合わせの調整以外のメインテナンスは必要ありません。しかし上部構造といわれる被せ物の部分はネジがゆるんだり、外れたりすることもあり、耐用年数が来たらやり替えも必要です。タイヤを交換するように、上の部分はいずれやり替えが必要と思ってもらった方がいいでしょう。
前に述べたように入れ歯でお困りの方。そして歯を失った方すべてです。
歯がまだたくさんある方でも、1本歯を失ってブリッジにし周りの歯を削ってしまうことで、ほかの歯も早い時期に失うことがあります。骨の条件次第ではありますが、可能であれば残りの歯を守るためにも、おいしく食事を味わうためにも、インプラントがもっともおすすめだといえます。
インプラントの材質であるチタンに対し、まれにアレルギーが報告されています。それ以外の方で体に対して為害作用は報告されていません。
インプラントはむし歯にはなりません。ただし、歯周病にはなることがあります。とくに歯周病が原因で歯を失った方は要注意です。そうならないためには、プロの手によるクリーニングが欠かせません。当院では3、4か月~半年ごとのメインテナンスを条件に、5年保証をお付けしています。
多くの場合、下の歯で2か月、上の歯で4か月ほど経つとインプラントと骨がくっつきます。この後型採りに入り、上部の人工歯を装着して完成です。つまり、3~5か月で自分の歯に近い感覚で食事ができるようになります。どうぞお楽しみに!
インプラントは骨がある場所に埋入します。つまり骨が十分にないとできないのです。そこで足りない骨を補うのが、骨増生です。
これにはインプラント手術と同時に行う方法と、前もって骨を作っておき、できた骨にインプラントを埋入する、2回に分けて行う方法があります。前者は手術が1回ですみますが、骨がある程度残っている場合にしか適用できません。それに対し後者は、骨がかなり少ない場合に行います。
またタバコを吸っていらっしゃる方は骨増生が失敗する可能性が高く、最近のプロトコール(学会などでのきまり、基本)では禁忌といわれています。また近年では、ショートインプラントという少ない骨でも対処できる小さなインプラントの有効性が叫ばれています。
ホワイトニングについて
18歳未満の方、妊娠中や授乳中の方は行うことができません。またオフィスホワイトニングに関しては、お顔のシミ取りや肌の漂白処置で通院されている方、レーシックを最近された方には、時期をずらして行うことをおすすめしています。
個人差にもよりますが、処置前の状態に戻ることはほとんどありません。しかし、カフェインやタバコなどの着色の原因になるものを日常的に摂取している場合は、後戻りすることもあります。ただし、定期的なメインテナンスを続けることで、効果を持続させること期待できます。
ホワイトニングによって知覚過敏が発生することがあります。しかし当院で使用しているホワイトニング剤は、従来のものよりしみこみにくく改善されておりますので、ほとんどの方は痛みなく行えております。ご心配な方は一度ご相談ください。
キシリトールについて
キシリトールはコマーシャルなどによって、名前はよく知られてきましたが、その安全性や性質、さらにはなぜむし歯予防に効果的なのかといった大切なことが、あまり知られていないように思われます。そこでキシリトールについてよくあるご質問をまとめました。
キシリトールは天然素材の甘味料で、シラカバやカシを原料におもにフィンランドで生産されています。私たちの身近なところでも、イチゴやラズベリーなどの果物やレタスやホウレンソウ、カリフラワーなどの野菜などに含まれているものです。また体内でも、肝臓で1日に5~15g 生産されています。
その安全性はWHO(世界保健機構)でも認められており、とても安全な甘味料だといえます。
簡単にいえば、ある程度の量を継続的に摂るとむし歯菌が減る、と考えていいでしょう。
少し難しい話になりますが、砂糖の場合、糖をミュータンス菌が分解し発酵させて酸を作り出します。その酸によって歯のエナメル質が溶かされ、むし歯ができてしまいます。一方キシリトールの場合は、ミュータンス菌によって発酵せず、むし歯の元となる酸が発生しません。
しかもグルカン(ブドウ糖がいくつも重なってできる多糖類の総称)を作るタイプのミュータンス菌は、菌体内にキシリトールを取り込むことで、エネルギーを消耗して活性が弱まります。そのため長期にわたってキシリトールを摂取することで、グルカンを作らないタイプのミュータンス菌(キシリトールを代謝できるタイプの)に置き換わり、歯垢が歯面よりはがれやすくなるのだと考えられています。
これらが、むし歯予防に効果的だとされるおもな理由です。
効果的な分量の目安は5~10g。当院で扱っているガムなら4、5個 タブレットなら 10粒になります。食事やおやつの後に摂るようにすると効果的 です。
キシリトールの効果的な摂り方
- 1日を通して少量を回数多く摂る
- 1日の摂取回数は3~5回
- 週に6日は続ける
3か月続けると、歯垢がさらさらになってきます。
ブラッシングは必ず必要です。キシリトールを摂ると歯垢がブラッシングによって落ちやすくなりますが、ブラッシングが必要でなくなるわけではありません。
そうではありません。キシリトールの濃度も大切です。
フィンランドでは、50%以上キシリトール含有のものが、むし歯予防に効果があるとされています。ここで注意したいのは、日本ではキシリトール入りなら売れてしまうので、何でもかんでもキシリトールが入っています。ひどいものになると、水飴や砂糖などむし歯をつくる原因になる材料も一緒に含まれていることがあるのです。
製品の記載で、水飴や砂糖などが含まれていないかチェックが必要になります。
キシリトールは消化されにくく、一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合もあります 。これは体がキシリトールを早く消化しようとして腸管壁から水分を引き出し、腸の中の水分が増えたためです。
一時的なものですから心配はいりませんが、お腹がゆるくなるようであれば食べる量を調節してください。
きちんと使うことにより感染を防ぎ、むし歯ができるのを激減させることがわかっています。ミュータンス菌は多くの場合、母子感染によって伝播することがよく知られてきました。
「感染の窓」が最初に開くのは、生後19か月から31か月といわれています。粘膜に付着できないミュータンス菌が定着するために必要な歯面の面積が、乳臼歯の萌出により劇的に増える時期にあたるためです。
この感染を防ぐには、感染源である母親のお口に高濃度のクロルヘキシジンを応用することが有効とされています。ただし日本では、母子感染を予防するために口腔内に高濃度クロルヘキシジンを用いることはできません。
そのため日本における日常臨床での母子感染対策は、子どもと同じスプーンを使わない、母親の唾液の接触を避けるなど、生活習慣に対する指導くらいしか現実にはできないのです。しかも実際子どもを育ててみると、こういったことは大変難しいと思われます。
ユリビエスカでの研究(1982年から行われ、現在も継続してデータを採取中)では、母親へのキシリトール摂取が母子感染の予防に有効であると報告されています。くり返し強調しますが、母親がキシリトールを摂取することが、子どもへのミュータンス菌感染を防のです。子ども(乳児)がキシリトールを摂取するのではありません。
この報告によれば、出産3か月後から2年まで、1日2~3回キシリトールガムを摂取していたミュータンスレベルの高い母親の子どもは、2年で3回のフッ素バーニッシュやクロルヘキシジンバーニッシュ処置を受けたミュータンスレベルの高い母親の子どもと比較して、2歳児時点での母子感染の割合が大変低いとされています。
なお、それぞれのグループの感染率は、キシリトールでは、9.8%、クロルヘキシジンでは28.6%、フッ化物バニッシャー群では、48.5%となっています。キシリトール製品の上手な選び方や食べ方などくわしく知りたい方は、けやき通り歯科・矯正歯科スタッフにご相談ください。自分にとって続けやすい方法を選ばれるといいでしょう。
日本フィンランドむし歯予防研究会理事 西村幸郎
参考文献
- 『知っておきたいキシリトール 科学的根拠と効果的使用法』
カウコ K. マキネン著
村松いづみ訳 日本大学歯学部教授 鈴木章監訳(オーラルケア) - 『ミュータンスコントロール キシリトールの可能性と応用』
日本フィンランド虫歯予防研究会編(オーラルケア) - 『子育て歯科』
倉治ななえ著(デンタルフォーラム社) - 『埼玉県歯科医師会 埼歯だより(2000年 4月号、2001年 1月号)今井美行』
大人のむし歯治療について
金合金は長い歴史がありますが、ジルコニアはよく使われるようになってここ10年という、まだ短いスパンです。どちらもいい材料ですが、歯を大事にするなら金合金、見た目重視ならジルコニアと私は伝えています。
ちなみに小さい頃からむし歯で泣いて育ってきたために歯医者になった(笑)、私自身(院長)の下顎の7番はバイオメタルクラウン(金合金)、下顎6番にはジルコニアクラウンが入っています。
小児歯科について
当院ではお子さんの「初めての歯医者」は、「乳歯が生え始めたとき」をおすすめしています。歯が生えれば、同時にむし歯のリスクも生まれるためです。その後は、乳歯が生えそろった1歳半~3歳頃、初めての永久歯「6歳臼歯」が生え、生え替わりが始まった頃などには、歯科医院でお口のチェックを受けましょう。
むし歯はもちろん、噛み合わせのチェックも大切な時期です。定期的にご来院ください。
むし歯には、生活習慣が深く関わっています。「糖分の多いおやつは控えめにする」「食べる時間を決め、だらだら食べはやめる」「食べたらブラッシングする」といったことを習慣にできれば、むし歯のリスクを抑えられます。
歯並びが悪くなる原因には、遺伝などの先天的な要素もありますが、日頃のクセ・習慣なども大きく影響を与えています。「指しゃぶりをする」「舌を出すクセがある」「よく唇を噛んでいる」「口呼吸しがちだ」「頬杖をついている」「うつぶせ寝をしている」といった行為は、歯並びの乱れにつながるため、できるだけ早く直してあげましょう。
乳歯は表面のエナメル質が薄い上にやわらかく、むし歯菌が出す酸に溶かされやすいため、大人の歯よりもむし歯になりやすいのが特徴です。一度かかると進行も早く、歯と歯の間など見えにくい部分で広がってしまうこともありますので、定期検診でチェックを受け、早めの治療を可能にしましょう。
もともと赤ちゃんのお口には、むし歯菌はいません。身近にいる大人のお口からうつってきて定着し、むし歯をつくってしまうのです。これを「母子感染」といいます。
母子感染は、「コップやおはしなどの共有」「スキンシップとしてキスをする」といったことで起こります。こういった行為に注意するのはもちろん、大人の方がきちんと歯科治療を受け、日頃からお口の中のむし歯菌を減らしておきましょう。
インビザラインについて
マウスピースを交換してから数日間は、歯が浮いたような感覚になることがありますが、痛みはほぼありませんのでご安心ください。
寝ている時間を含め、20時間程度が目安となります。基本的には食事やブラッシング、やむを得ないときなどを除いて常に装着していることが望ましいといえます。適切な時間装着していないと効果が得られませんので、注意しましょう。
食事の際には必ず外してください。水以外の飲み物を飲むときも、外すようにしましょう。
透明なマウスピースですので、目立ちません。
第2大臼歯(12歳臼歯)が生えてきたら、治療をスタートできます。
お口の中の状態によっては、治療できないこともあります。一度診察させていただければ可能かどうかわかりますのでご相談ください。
装置を装着してすぐは話しにくいと感じる方もいらっしゃいますが、すぐに慣れて会話できるようになります。
根管治療について
何よりも大きなメリットは「自分の歯を残せること」です。歯を失ってしまってからの治療では、ブリッジ・入れ歯・インプラントがありますが、ブリッジは健康な歯を削らなくてはなりません。また入れ歯は装着の違和感や、取り外しのわずらわしさがあります。
またインプラントは優れた治療法ですが、治療費は高額になります。自分の歯を残せる根管治療が、もっともよいといえるでしょう。
インプラントを入れれば一生使えると思われる方もいますが、実際はそうとはいえません。まずは自分の歯を残す根管治療を受け、後に歯根が割れるなど抜歯が避けられなくなったときに、改めてインプラント治療を検討されることをおすすめします。
根管治療が終わったら、土台を上部に被せ物を装着します。すべてが終わったら、その後は定期検診を受けお口の状態を健康に保ちましょう。
MTAについて
MTAは、神経を守る新しい歯科材料です。周りの組織に対する再生作用があるため、神経を残したり、膿が溜まっている歯を治療したりする場合にも適しています。とくに歯を保存する治療に用います。
ジルコニアクラウンについて
審美歯科治療で使用する、優れたセラミック素材です。スペースシャトルの外壁にも使われるほど耐久性が高い上に、軽く、美しいのが特徴です。ダイヤモンド類似石としても用いられます。
腐食が起こらず生体親和性も高いなど多くのメリットを持ち、優れた透過性で審美性も高いことから、ヨーロッパやアメリカではオールセラミク治療の主流となっています。
ダイレクトボンディングについて
多種類の審美修復用のレジン(プラスチック)を直接盛り付けていくことで、歯の自然な色調や形態を回復させる治療法です。それぞれの歯に合わせて選んだレジンを重ね合わせて仕上げます。前歯のすき間や詰め物の変色、欠けた歯などもきれいに修復できます。
ダイレクトボンディング治療ができるかどうかは、お口の中を見てみないと判断できません。歯や噛み合わせの状態を確認した上で、治療の可否やメリット・デメリットなどについて説明しますので、お気軽にご相談ください。
前歯の間が3mm程度までであれば、治療できる可能性があります。逆にすき間がかなり広い場合には、難しいこともあるといえます。具体的には診察の上での判断となりますので、一度ご来院ください。
レジン製の詰め物が変色した場合には、通常であればダイレクトボンディングできれいにすることが可能です。ただし詰め物が大きい場合には、被せ物やラミネートベニア(薄いセラミックの板を前歯の表面に貼り付ける治療)のほうが適しているケースもありますので、まずは診察にお越しください。
通常であれば、歯の欠けはダイレクトボンディングで修復できますが、欠けた部分が大きい場合には、被せ物が適しているケースもあります。いずれにしても診察してみないと判断できませんので、一度ご来院いただくことをおすすめします。
家族で通える歯医者さん
熊本市南区田迎の歯医者「けやき通り歯科・矯正歯科」